逆に考えるんだ
人生、生きていたらいいことも悪いこともたくさんありますよね。
私の人生もいいことと嫌なことが繰り返し起こっています。
正直、場面緘黙症をはじめとした精神の病気で、人生が思うように進まなくてつらいな、と思うことばかりです。
そんな私がつらいことに直面してしまったときに、心がぶれすぎないために、また少しでも早く元気になるために必ず思い出す言葉があります。
それは、
「逆に考えるんだ」
という言葉です。
知っている方もいるかと思いますが、これはジョジョの奇妙な冒険の1部に登場する言葉です。
主人公のジョナサン・ジョースターの父親であるジョージ・ジョースターが発したセリフで、飼い犬のダニーがおもちゃを手放さないことに困ったジョナサンに
『なにジョジョ?ダニーがおもちゃの鉄砲をくわえてはなさない?
ジョジョ それは無理矢理引き離そうとするからだよ
逆に考えるんだ
「あげちゃってもいいさ」と考えるんだ』
とジョージが諭した台詞です。
ジョナサンは、戦いでピンチに陥った時にこの「逆に考えるんだ」という言葉を思い出してピンチを脱しました。
この言葉がたびたび私のメンタルのピンチを救ってくれています。
例えば、失恋したときは私の中のジョージが
「なに、なお?好きな人と連絡ができなくなった?
逆に考えるんだ
『既読や未読に惑わされる時間が無くなってストレスがなくなるからいいさ』
と考えるんだ」
だったり、自分に自信を失わないように
「逆に考えるんだ
『なおを選ばずなおの魅力を理解できなかった人に固執せずに時間を無駄にしなくて済んだからいいさ』
と考えるんだ」
と言うのです。
すると、なんとなく沈んでいた気持ちが元気になってきます。
失恋だけでなく、私に人生をさんざん邪魔してきた場面緘黙症についても
「なに?場面緘黙症で話せなくていろいろ苦しくてつらい?
逆に考えるんだ
『場面緘黙症でなければなおの性格上、人の苦しみや痛みを理解できない、傲慢な人間になっていたかもしれない。そんな人間にならなくて済んだのだからいいさ』
と考えるんだ。」
と思ったり、
「逆に考えるんだ。
『人と話すことができない経験ができる人は限られている。その少数な人しかできない経験ができたのだからいいさ』
と考えるんだ。」
と思ったりすることで乗り越えてきた部分も振り返ってみれば結構あったな、と思います。
なんと言うか、自分の思い通りにならないことの中にメリットを見つけたり、もし希望通りの人生になったとしても何らかのデメリットが出てきてもしかしたら今より大変なことになっていたかもしれないと考えたりすると、今置かれてる状況が「これはこれでそれなりにいいのかもしれない」と思えてくるような気がします。
そんなにジョジョに詳しいわけではないけれど、ふとした時に知ったジョージ・ジョースターの言葉に私は結構救われているのでした。