席替え 片想い編
席替えが嫌だった話は書いたので、今回は席替えで嬉しかったエピソードを書こうと思います。
仲のいい友達と近くの席になったときはもちろん嬉しかったけど、もう1つ嬉しかったことがあったのよ。
それは...片想いの男の子と隣の席になったこと!
その話を今日は書きます。
私は、中学校1年生のとき、片想いをしていた男の子がいた。
その男の子は、ルックスは有名人で言うと野球選手の山田哲人に似ていて、
性格は明るく優しい、更に頭がいいという、私の好きな感じの子だった。
(ちなみに、私の好きな男性のタイプは、優しくて穏やかで真面目ですらっとしていて知的な人)
話せなくて、周りからキモがられていた私に対しても笑顔で話しかけてくれるのが本当に嬉しくて、密かに気持ちを寄せていました。
「近くの席になれたら、もっと話しかけてくれるかな」
と思っていた所、少女漫画の雑誌のおまじないコーナーに、「好きな人と近くの席になれるおまじない」というのがあったのだ。
それは、こんな感じでさくらんぼに自分の名前と相手の名前を書いて、
次の席替えのときまで誰にも見られずにとっておくと、隣の席になれるというものだった。
私はこのおまじないをやってみることにした。
相手の男の子の名前を書くの、すごくドキドキしたなぁ。
そして、雑誌に書いてあった通り、誰にも見られないようにその紙を大切に持っていた。
そして、席替えの日がやってきた。
いつもは席替えはすごく嫌なのだが、このときは
「おまじないが効くといいな」
と思ってワクワクしていた。
そして、おまじないのおかげか、私は彼と隣の席になることができたのである。
やっぱり、近くの席になると、沢山話しかけてもらえた。
私は、彼が話しかけてくれたのにまともに返事すら出来なかったけど、それでも話しかけてくれる彼のことがますます好きになったなぁ。
私ももっと話できたら仲良くなれたかもしれないけど、やっぱりどうしても話すことはできなくて歯がゆかった。
それでも、その子と隣同士で過ごせた期間は私の中ではすごく楽しかった。
今ではいい思い出です。