セルフ笑ってはいけない24時
年末恒例のお笑い番組といえば、
「ガキの使い 笑ってはいけないシリーズ」
がある。
ガキの使いメンバーが笑ってしまったら
「デデーン♪」
という効果音とともに、お尻を叩かれるという内容で、私もよく観ていた。
単にお笑い番組として楽しく観ていた部分もあるけど、笑ってはいけないという状況が、学校での私のようだとずっと思っていたのだ。
場面緘黙症である私は、今でこそ少しは他人の前で話したり笑ったりできるようになったものの、昔は全く出来なかった。
だけど、人前で声を出したり、表情を変えることに物凄く抵抗はあったけれども、感情はちゃんとある。
周りの子が面白いことをしたり、面白い話をしていたりするのが耳に入ると、私だって笑いたくなってしまう。
しかし、無口で無表情だと周りに思われている私が笑ってしまうと必ず
「あー!!なおが笑ったー!」
と誰かが言い、それを聞いた皆が大騒ぎする。
これは、もう、
「デデーン♪なおー、アウトー!」
でお尻を叩かれているような気分になるのだ。
私にとって、私の行動で周りが騒ぐことは恐怖オブ恐怖であった。
だから、私は周りで面白いことが怒っても笑うわけにはいかなくて、ずっとこらえなければならなかった。
まさに、学校生活で自分の中では笑ってはいけない24時が行われていたのである。
これが、普段の生活ならまだいいが、宿泊学習や修学旅行は本当に地獄である。
日をまたいで話すことも笑うこともしてはいけないのだ。
いや、してもいいのだが、やっぱり騒がれることはどうしても嫌だったから、
「こらえなくてはいけない」
と自分で自分にルールを課していた。
というわけで、私の学校生活と、年末のガキの使いは似ている部分があったのである。
おまけ
可愛い絵
あまりの可愛さに私は悲鳴を上げました。