なおの場面緘黙症日記

外で喋りたくてもうまく喋れない私の日記。YouTube「場面緘黙症なおちゃんねる」→ https://m.youtube.com/channel/UCFu5NR7KQwj8G0q6uzjNUVA

ねずみ

皆さんは、家にねずみが出たことがあるだろうか。

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ねずみというのはそう、こいつ。

私は、家にねずみが出るなんて、昔の話だと思い込んでいた。

でも、それは違った。

 

これは、数年前の出来事だった。

いきなり、母が青ざめた顔で、

「この家、ねずみがいるよ」

と言い出したのだ。

私は、どうせ母のことだ、大きなゴキブリをねずみと見間違ったんだろう、とそのときは思っていた。

でも、ねずみの気配はだんだん私も感じるようになってきていた。

まず、家の掃除をしていて、ハムスターのふんに似たものを見つけた。

私はハムスターを2回飼ったことがあったため、ハムスターのふんがどんな感じかはわかっていた。

「え?今私ハムスター買ってないけど...。まさか本当にねずみがいる?」

とこのとき初めて母の言葉を信じるようになった。

私の中でねずみは汚いイメージや、病気の菌を持っているというイメージがあり、やっぱり家にねずみがいるのはまずいことだと思った。

そうしているうちに、夜にガサガサ音がするようになった。

もう、これは完全にねずみが立てている音だった。

ゴキブリと違って、ねずみは噛み付いて来る可能性があって怖かったのと、ねずみはハムスターに似ているところがあるため、あのとき家族だったハムスター達の仲間を殺してしまうことになるのはものすごく抵抗があったため、直接退治する勇気は出なかった。

そこで母が用意したのがこれ。

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ねずみの嫌いな匂いを家に充満させて、ねずみを追い払う作戦だった。

これでさっさといなくなってくれたら良かったのだが...やっぱりそんなに甘くはなかった。

この匂いはかなりきつく、家は相当臭かったのだが、ねずみには全く効かなかったようで、夜中のガサガサは止まなかった。

 

こうなってくると、ハムスターは平気なのにねずみはトラウマレベルで嫌いで仕方ない母は、

「精神的に病気になりそう!」

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が口癖になっており、発狂しかけていた。

私は精神疾患持ちだが、母までそうなってしまってはこの家はどうなってしまうのかと考えるとそれはまずすぎるため、ねずみはやっぱり駆除しなければならない。

でも、母とふたり暮らしで、しかも母がねずみが嫌いすぎる以上、駆除するのは私がやるしかない。

私だって直接退治するのは怖いし、心が痛む。

だから、罠を使った。

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中にねずみが入るとテープがくっついて出れなくなるというもの。

これなら、そのまま捨てることができるし、中のねずみを見なくても済む。

というわけで、家の至る所に罠を設置した。

数日間は、何も起こらなかったのだが、ある日の夜、母とテレビを見ていると、罠からガサガサ音がして、

「キィーッ、キィーッ!」

という声がしだした。

びっくりしてしばらく様子を見ていると、音と声はだんだん大きくなっていく。

これに母はパニックになりかけていたため、私は早く罠をビニールに捨てて、ビニールを締め、ねずみを窒息させなければならなかったが、いざ退治となると、飼っていたハムスター達のことが脳裏をよぎり、涙が出てきた。

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罠をビニールに入れようと、罠を持ったとき、ねずみの重さと、必死な鳴き声に胸が痛んだ。

でも、いつまでも家にねずみを住まわせておくわけにもいかなかったため、泣きながらビニールを締めました。

パニック寸前の母は恐怖で泣き、私は心苦しくて泣き、2人してしばらく泣いていた。

こうしてねずみ事件は幕を閉じました。

 

そもそも何故ねずみが家に入ってきたのかというと、私の家はボロアパートで、なんと壁にねずみが通れる穴が空いていたのだ。

外にいたねずみがその穴から家に入ってきたのだろう。

壁の穴は今は塞いであり、あれ以来ねずみは家に入ってきていない。