はぁって言うゲーム
私は、放課後等デイサービスで発達障害や不登校など躓きのある子ども達へ学習指導をしたり、療育をしたりする仕事をしている。
そこではいつもSSTの時間がある。
SSTは、ソーシャルスキルトレーニングの略で、社会で生きていくために必要な能力を高めるための活動のこと。
私自身は、ソーシャルスキル皆無なのだが、放課後デイに来る子達も社会生活が難しい子が沢山いるから、子どものうちからSSTに参加する機会があるのはすごくいいことだな、と思っている。
私が働いている放課後デイのSSTの時間は、みんなでひとつのことに参加する活動をしている。
その中で場面緘黙症である私が特に印象に残ったできごとについての話をしようと思います🐽
私の働いている放課後デイに、私と同じ場面緘黙症ではないかと思われる女の子が来る日がある。
ある日、その女の子が来たときのSSTは、コミュニケーションの一環として「はぁって言うゲーム」をした。
はぁって言うゲームについてのルールはこちら↓
簡単に言うと1人がある台詞を感情を込めて言い、他の人はそれを聞いて、その人がどの感情でその台詞を言ったのか当てるゲーム。
要するに、台詞を言うためには声を出さなければならないのである。
私が緘黙全盛期だった頃は、こういう、声を出さないといけない遊びはとても参加などできなかった。
だから、放課後デイの場面緘黙症の女の子が、はぁって言うゲームに参加できるのか、嫌な気持ちになってはいないだろうかが私はすごく心配だった(´・_・`)
でも、彼女はちゃんと参加していた。
どのようにして参加していたのかというと、筆談である。
しかし、このゲームは台詞を言った人の声から感情を読み取るゲーム。
筆談で感情は出せるのかという疑問があったが、そこも問題無かった。
文字の書き方で感情表現をすることができていたのだ。
例えば、怒っている「はぁ」は
悲しいため息の「はぁ」は
うっとりしているときの「はぁ」は
という感じで、文字の書き方を変えることでも感情表現はできるということだ。
声で話すと相手に感情は伝わりやすいが、声で話す以外にも感情を伝える手段はあるんだなぁと、この光景を見て改めて学ぶことができました( ˇωˇ )
このように、子どものうちから、話す以外の手段でみんなとの活動に参加する機会があることは本当に大切で、話すことにこだわり過ぎずにいろいろな方法で表現することに慣れていくことも、話せるようになるための第1歩なのかもしれないな、と感じる。
おまけ
私が参加したカラオケオフ会で、遊びに来ていたぽてうさちゃんといちゃつくぶたたの様子