ももちゃん
前に、ハムスターを2回飼ったことがあると書いた。
1匹目のみるくちゃんについて以前書いたので、今回は2匹目のももちゃんについて書こうと思う。
↓みるくちゃんについてはこちら
ももちゃんは、女の子のジャンガリアンハムスターで、プリン色をしていた。
こんな感じ。
私の好きな色がピンク色なので、好きな色の名前にしたくてももちゃんと名付けた。
ももちゃんが家にやって来たのは小6の秋くらいだったかな。
とってもおっとりかつ人懐っこい性格のハムスターで、撫でたり手のひらに乗せたりしても嫌がることなく、スキンシップもたくさんして仲良く暮らしていた。
みるくちゃんとは長く一緒にいられなかったのもあって、ももちゃんとはずっと一緒にいたいなぁと思っていたから、大事に大事に育てていた。
だけど、ももちゃんともそんなに長く一緒にいられなかった。
中一の夏休みのときだった。
私の家は貧乏だったので、家に車がなくて、遠くに出かけることがめったに無かった。
だけど、せっかくの夏休みだということで、レンタカーを借りて遠出することになった。
これが本当に嬉しくて、めったに乗らない車にテンション爆上がりで、私の頭の中は出かけることしか無かった。
これがいけなかった。
出かける日の朝、ももちゃんは連れていくことができないので、
「いい子でお留守番してるんだよ」
と撫でて私達家族は出かけた。
久しぶりの遠出は本当に楽しかった。
だけど、帰宅すると悲しいことが待っていた。
ももちゃんに
「ただいま」
と言いに行ったら、ケージの中にももちゃんがいないのである。
そして、ケージの扉を見ると、開いていた。
ももちゃんは、ケージを出て、どこかに行ってしまっていた。
家の中にいるんじゃないかと思って、家族みんなで家のすみずみまで探したけど、ももちゃんは見つからなかった。
私は涙が止まらなかった。
ももちゃんが自力でケージのドアを開けて脱走した可能性もあるけど、めったにしない遠出に浮かれきっていた私がケージのドアを閉め忘れていた可能性もあったのだ。
私がドアを閉め忘れていたせいで、ももちゃんが外で怖い目にあっていたら、痛い思いをしていたら、そんなことをずっと考えてしまって、涙が止まらなかった。
結局、ももちゃんにそれ以降会うことはなかった。
みるくちゃんが亡くなったときも本当に悲しかったけど、ももちゃんの最期を看取れなかったことは本当に胸が張り裂けそうなくらい悲しかった。
私があのときもうちょっとしっかりしていたらと思わずにはいられなかった。
でも、短い間だったけど、ももちゃんと触れ合った日々は本当に楽しかったし、やっぱり辛い学校生活の大きな支えだったし癒しだった。
お空の上で幸せに暮らしていたらいいなぁ。